2018.02.05

「二軍にいたスゴいヤツ」は誰だ?
全ウエスタンの大道監督が明かす

  • 寺崎江月/文・写真 撮影協力/おかず家 由ん(福岡)


──参加メンバーのセレクトやチーム編成は、大道監督が行なったのでしょうか。

大道 いえ、あらかじめ関係者から「メンバーはこういう選手たちです」とリストを手渡されました。最初に見た時には、なかなか充実した戦力で手応えを感じていたんです。ところが、緊急事態が発生しまして......。

──なにごとでしょう?

大道 秋季キャンプで、選考された選手の多くがケガをしてしまい、出場を断念せざるを得なくなったのです。結局そのリストから8人のメンバーが入れ替わって大会に臨みましたよ。セレクトするどころの話ではありません。

 そもそも、あの大会では高卒のプロ1年目の選手は参加を控える傾向があるのです。それなのに今回は、なんと5人もメンバーになってしまった。ウエスタン選抜はレギュラー9人中、半分が高卒ルーキーでした。戦力的にはしんどいです。それでも現実は現実として受け止め、フレッシュな気持ちで戦いました。

──大会前には監督として戦術を練ったと思いますが。

大道 いやいや、各球団からは勝敗に関係なく、選手みんなを平等に出してくださいという条件が提示されました。そこで私は、投手なら、先発、中継ぎ、抑えを経験させ、野手なら、サードしかできないなどというのではなく、すべてのポジションを守らせて可能性を大きく持たせながら、個々の対応力に期待する方針を打ち出しました。

──その目的は達成できたのでしょうか?

大道 監督に就任して最初に僕が選手たちに言ったのは、「ミスはどんどんしなさい。ただし、それを君たちが日本に帰って二軍や一軍でしちゃだめだよ」ということ。そうしたら、選手たちはそれを真に受けてしまったのか、本当にミスのオンパレードだったんです(笑)。17試合でエラー26個ですよ。まあそれでも、みんないい経験をしたんじゃないですかね。