2018.02.02

山﨑武司に聞く、清宮のホームラン数。
「わかるわけねぇだろ」(笑)

  • 田口元義●文 text by Taguchi Genki
  • photo by Kyodo News

 中日時代の1996年と、楽天時代の2007年、セ・パ両リーグで本塁打王のタイトルを獲得し、プロで放った本塁打数は歴代18位の403本。ホームランアーチストとして球史に名を刻んだ山﨑武司氏は、日本ハムのゴールデンルーキー・清宮幸太郎をどう評価するのか? 技術的な話にも触れ、将来性豊かなスラッガーの可能性を予測する。

春季キャンプで一軍スタートとなった日本ハムのルーキー・清宮幸太郎

「清宮は何本のホームランを打てるか?」

 彼が日本ハムに入団が決まってから、スポーツ紙の記者などから、そういった質問を受けることが増えました。

 本音を言えば「そんなの、わかるわけねぇだろ」です(笑)。高校でどれだけホームランを打っていたとしても、まだプロでは本も打っていない。オープン戦など、実戦の打席での反応や対応を見ることができれば予測は立てられるかもしれませんが、現時点で断定するのは難しい。

 ただ、あえて数字を述べさせてもらうとすれば、仮に143試合に出場するのなら20本近くは打てるのではないでしょうか。

 私からすれば、清宮は新しいタイプのホームランバッターだと思っています。

 高校時代に歴代で誰よりもホームランを打ったことも理由のひとつですし、子どもの頃からあれだけ騒がれ続けている選手なんて皆無。そんな中、結果を残し続けてきたし、周りは彼が活躍することを強く求めている。そういう星のもとに生まれてくる人間なんて、そうそう現れるもんじゃありませんからね。

 これまでの実績が物語るように、清宮はボールを遠くへ飛ばす才能があります。それを実感したのが木製バットへの対応でした。

 私は当初、「清宮は木製でも通用するのか?」と懐疑的でしたが、日本代表の試合(U-18ワールドカップ)でホームランを打ったし、打球もよかった。夏の甲子園で清原和博さんのホームラン記録を塗り替えて広島に入団した中村奨成は苦労していたのに、清宮はしっかり順応していた。「これは、なかなかのポテンシャルを秘めている選手だな」と感心しました。