モノ言う打撃投手・久本祐一がドアラと語り合った「ドラゴンズ改革」 (5ページ目)

  • 寺崎江月●文・写真 text & photo by Terasaki Egetsu 協力/リリーズ神田スタジアム


──今後、ドラゴンズを魅力あるチームにするためのキーマンはいますか。

久本 筆頭は京田陽太です。ものすごく、まじめな考え方をしていて向上心もある。先ほどの話でいえば「自分に今何が足りないか」を把握している選手です。そのためにどんな練習をすればいいかという知識も備わっているのが話していてもわかります。

 他では、遠藤一星、石岡諒太、阿部寿樹あたりがあと数パーセント力を上げてくれれば、立派な戦力になると思います。それは、打撃練習でボールを投げていて伝わってくるんですよ。自然と「勝ちたい」「優勝したい」というのが声に出せるようになってきている。頼もしいです。カープ時代、キクマルたちがそうでした。期待してください。

──久本さんご自身も自主トレを続けていると聞いています。

久本 久本塾と称して、カープの菊池涼介たちと年明け早々から行なっています。当然、キャンプ前の体作りという目的もありますが、忘れてはいけないのは、野球に対する勉強ですね。心技体の向上をテーマに、数人の仲間たちと寝食を共にして意見交換することが、きっと野球の未来につながると信じています。物事をじっくり考えるのに、1月はもってこいの時期なのです。

──ところで、久本さんが中日に戻るきっかけになった落合博満前GMには報告しましたか。

久本 実は昨年末にお電話を頂戴しました。突然、「元気にやってるか?」「選手ではなく違う形で野球やチームを見てどうだったか?」と聞かれ、ビックリしました。

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