モノ言う打撃投手・久本祐一がドアラと語り合った「ドラゴンズ改革」

  • 寺崎江月●文・写真 text & photo by Terasaki Egetsu 協力/リリーズ神田スタジアム

 昨年1月の合同自主トレ初日、1人の打撃投手が、選手、スタッフの前で「ドラゴンズは暗い!」と苦言を呈する一幕があった。4年ぶりに裏方として古巣に舞い戻ったばかりの男から、いきなり飛び出したこの大胆な発言は驚きをもって受け止められ、スポーツ新聞などメディアでも大きく報道された。

 発言の主は、久本祐一

 以来、彼は"モノ言う打撃投手"として一目置かれ、その熱い想いがファンの共感を呼んでいる。あの発言から、約1年が経過した今、果たしてドラゴンズ改革は進んだのだろうか? 新シーズンに向けての意気込みとともに、本人に話を聞いてみた。

ドラゴンズを明るくしたい、と熱く語る久本祐一打撃投手ドラゴンズを明るくしたい、と熱く語る久本祐一打撃投手
──あのインパクトのある発言から1年が経ちました。2017年シーズンを終えてここまで、ドラゴンズ改革の手応えはありますか?

久本 あの発言をしたときは、チームのため、そして自分にプレッシャーをかける意味で自らを鼓舞したい気持ちもありました。自分の立場としては、声を出して選手の先頭に立ってというわけにはいきませんが、常に元気を出していこうという目標に関しては、まぁまぁ満足できたと思います。とはいえ、チームはBクラスですからね。説得力に欠けますよね。すみません。

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