日本ハム・谷口雄也の「きゅん」となるリハビリ報告。今は視界良好です (2ページ目)

  • 寺崎江月●文・写真 text & photo by Terasaki Egetsu

──その字を選んだ理由とは?

谷口 プロ野球選手には、プレーしながら、痛いところがあっても耐えている選手もいるし、僕のように離脱しないといけなくなる選手もいます。僕は膝のテーピングができない(ほど悪い)状態までやっていたなかで離脱しました。けれど、さまざまな不安やケガを持ちながらプレーを続けている選手もいます。それを見せないのがプロだと思います。

 今年は1年間リハビリしてきて色々な思いもあったけど、僕もそれに対して弱さを見せちゃいけないし、今年は野球ができないことは確実だったんで、やりたいというスイッチは一切押しませんでした。(野球人生は)長いものだと思って、自分でやっちゃったことなので、ケガと付き合おうと思って......。

──つまり、リハビリの痛みや苦しみに耐えることに加えて、「野球をやりたい」という衝動にも耐えたわけですね。現在の練習メニューはどのようなものなのでしょうか。

谷口 朝、鎌ヶ谷に行くと、まず自分の体と会話をします。言ってみれば、体とのキャッチボールです。その結果を球団のトレーナーに報告してから相談して、例えば、「今日は長いの走ります!」といった感覚で、いくつかの練習パターンからその日のメニューを決めています。

──走攻守、だいたい思い描いたような動きはできていると感じますか。

谷口 手術前に完全に戻るとなるとまだ差はありますが、おかげさまで先行きに関しては視界良好です。

2017年の一字は「耐」2017年の一字は「耐」

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