解説者3人が占う日本シリーズ。「DeNAの下剋上」予想が1人いた (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ポイントになるのは、"先取点"。両チームとも絶対的なクローザーがおり、細かな継投を得意としています。なので、試合終盤で得点するのは容易なことではありません。いかにして早い段階で得点し、自分たちの戦い方にもっていけるのか。そこが最大のカギになるような気がします。

 それぞれのキーマンを挙げるとすれば、ソフトバンクは柳田悠岐、DeNAは筒香嘉智です。柳田はCSファイナルステージの最後に復帰できたことが大きかった。もし日本シリーズから復帰となっていれば、試合勘も戻っていないでしょうし、フワフワした気持ちのままプレーしていたかもしれません。それが1試合とはいえ、あの雰囲気のなかでプレーできたことは本人も安心したでしょうし、チームにとっても勢いが増した印象があります。

 筒香に関しては、DeNAは彼のチームですので、彼が打てば勝つでしょうし、打てないと負ける。ソフトバンクにしてみれば、全打席で筒香を抑えるのは無理でしょうから、"ここぞ"という場面で打ち取れるかどうかだと思います。ただ、ソフトバンクに不安があるとすれば、左の先発投手がいないこと。序盤で筒香に打たれて、リードを許す展開になると苦しい戦いになると思います。いずれにしても、「ソフトバンク投手陣」対「筒香」の結果が、シリーズの行方を左右することになりそうですね。

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