ドラフト1位の引き際。あの豪腕投手は、なぜ27歳で引退を決めたのか (7ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Kyodo News


 いろいろな人に教えていただいたことが役に立っています。厳しい世界で生き残るためには自分に厳しくしなければならない。特に宮本慎也さんの言葉は心に残っています。野球人として、人間としてのあり方は参考にさせていただいています。僕がどういう人間なのかはまわりの人が判断することなので何とも言えませんが、自分のいまの考え方をつくってくれたのはプロ野球です。チームのみなさんに育ててもらいました。プロに入って本当によかったと思います。


■増渕竜義(ますぶち たつよし) 
1988年、埼玉県生まれ。県立鷲宮高校(埼玉)のエースとして甲子園出場を目指したが、高校3年生の夏は埼玉県大会決勝で敗れた。2006年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。プロ1年目に初勝利をマークし、プロ5年目の2011年には7勝を挙げた。2014年から北海道日本ハムファイターズでプレーしたが、2015年で現役を引退。プロ通算成績は157試合登板、15勝26敗29ホールド、防御率4.36。現在は野球スクール『Go every baseball』の塾長をつとめている。11月18日(土)に東京・八重洲ブックセンターでトークイベントを開催予定。詳細はhttp://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/12948/

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