2017.09.10

鳥谷敬の2000本安打達成で思う。
投手の名球会資格は下げるべきか

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 そもそも、打者は勝敗に関係なく安打数だけでカウントされるのに、投手は勝利数とセーブ数という"チームの勝利"が条件になる。この点においても不公平さを感じざるを得ない。ちなみに、250セーブという入会資格は2003年に加えられたものだが、200勝は設立当時のままである。この基準によって、あとわずかで名球会に手が届かなかった投手も多い。現状を考えれば、勝利数については入会資格を再考してもいいのではないか。

 たとえば、200勝という基準を180勝に下げてみると、以下の選手が名球会資格を得ることになる。

長谷川良平(広島ほか)197勝

秋山登(大洋)193勝

松岡弘(ヤクルト)191勝

石井茂雄(阪急ほか)189勝

杉浦忠(南海)187勝

足立光宏(阪急)187勝

小野正一(中日ほか)184勝

西口文也(西武)182勝

石井一久(ヤクルトほか)182勝

斎藤雅樹(巨人)180勝

※石井一久は日米通算記録

 さらに170勝とすれば、新たに4人が加わることになる。

星野伸之(オリックスほか)176勝

成田文男(ロッテほか)175勝

桑田真澄(巨人ほか)173勝

三浦大輔(DeNA)172勝

 現在、名球会会員は64人がおり、その内訳は投手が16人、野手が48人となっている。2000年以降に250セーブ以上を達成した救援投手が3人いるとはいえ(佐々木主浩、高津臣吾、岩瀬仁紀)、今のペースを考えれば、今後、投手と野手の差はますます広がることが予想される。こうした格差をなくすためにも、投手の入会資格には一考の余地があるのではないだろうか。鳥谷の2000本安打の偉業を祝福しながら、あらためてそう感じた。

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