次のヤクルト監督は誰が適任か。
燕ファン31人の意見は3人に割れた

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 真中監督は前述の退任会見で"3年間の思い出"についての質問を受けると、こう答えた。

「優勝したシーズン終盤は思い出に残っていますけど......喜びは3年間の、ほんのちょっとした瞬間で......難しい仕事だと痛感しました」

 最後に、真中監督と過ごした3年間をファンはどう感じていたのか。話を聞かせてくれたファンの言葉をいくつか紹介したい。

「私は野球を見て40年になりますが、この3年間は幸せな時間でした。今後については、まずはフジテレビONEの解説者になってほしい。ヤクルトOBが少ないんですよ(笑)。そして、いずれはヤクルトの監督として、まだ戻ってきてほしいですね」

「2015年の優勝は本当にありがとう。あのときの映像を見ると、監督、コーチ、選手をはじめ、チームの雰囲気が素晴らしかった。去年、今年と悔しいシーズンになりましたが、感謝しかありません」

「現役のときから真中さんを見ていますが、監督になるとは夢にも思っていませんでした。3年間いろいろありましたけど、外から野球を見て、監督としてまた戻ってきてほしい」

「優勝してくれたし、ほのぼのとしたチームでも優勝できるとわかったこともうれしかった。今年は誰が監督でも気の毒。それほど戦力が足りませんでした。続投したらまた苦しみそうだし、退任でよかったのかも。お疲れ様でした」

「監督は『ファンに迷惑をかけてしまった』とおっしゃっていましたが、全然そんなことないです。神宮に通って初めて優勝を経験できたこと、本当に感謝しています。残りの試合も全力で応援します」

 ヤクルトの新監督を待ち受けるのは"茨の道"だが、チームとファンが喜びをわかち合えるシーズンになることを切に願う。

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