どん底ヤクルトにも希望はある。ツバメの卵がようやく孵化し始めた (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 停滞が続くヤクルト打線に変化が起きたのは、7月25日の中日戦からだった。山崎、藤井、奥村の3人が先発起用され、揃ってマルチ安打(2安打以上)を記録。チームも9対8とサヨナラ勝利を果たした。

 山崎は、自慢のスピードと粘り強さ、つなぎのバッティングでスタメン出場を続けている。ここまでのバッティングについて聞いてみた。

「まず、フライを上げないことを意識しています。低く強い打球をセンターから逆方向へ打つ。ランナーがいる場面では、走者がアウトになったとしても自分は塁に残る。つながりという面では、坂口さんの出塁率が高いので、自分がバレンティンや山田さんにどういう形でつなげられるのか。そこを考えています」

 山崎はヒットであれ、凡打であれ「納得する打席が増えています」と話す。

「7月28日の広島戦で九里(亜蓮)さんから打ったヒットは、理想と違うところに飛んだのですが納得できるものでした。坂口さんが一塁走者だったので、『一、三塁のチャンスをつくろう』と、一、二塁間を抜くことを考えて打席に入ったんです。そのことを意識した上で、九里さんがストライクを取りにきたストレートを素直に三遊間に打つことができた。瞬時の状況判断ができた打席だったと思います。巨人のマイコラスとの対戦でも、アウトになりましたが理想とする打球が打てました。僕のプロ初打席はマイコラスだったのですが(2016年7月31日、3打数0安打、2三振)、その投手にも対応できる力がついたと実感できました」

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