2017.07.30

名コーチが冷静に導く結論
「大谷翔平はあと2年、日本でやるべきだ」

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

《徐々に残りの試合数も少なくなってきた。注目したいのは、今後の大谷の起用法だ。現状は打者中心で、投げられるメドが立てば登板となるだろうが、はたして先発ローテーションに入るほど復調してくるのかどうか》

 要は、残りのシーズンでの栗山英樹監督が考える"大谷への依存度"ということだ。今年の日本ハムは、誰が見ても優勝は難しい。CS争いも、よほど大型連勝をしなければ見えてこない。そんななかで、故障が完治しているとは思えない大谷をどのように使うのか。CSを目指して投打にフル回転させるのか? それとも現状では余剰戦力扱いとしてマイペースで使うのか?

 ただ栗山監督にとって厄介なことは、大谷のメジャー挑戦の"約束"を抱えていることだ。調子が上がらないまま試合に出続けると、メジャースカウトの評価を下げる可能性もある。

 理想論といえばそれまでだが、私はリセットすることが大事だと思う。ここまでくれば、投手であれ、打者であれ、まず本人が何の不安も抱かずにプレーできる体をもう1回つくり直すことだ。その上で、投手として、あるいは打者として1シーズンフルに使ってみる。

 投手としては、2014年、2015年にシーズンを通して働き、規定投球回に達した経験があるが、打者としては規定打席に到達したことは一度もない。もし、メジャーでも二刀流を目指すのであれば、投手としても打者としても、シーズンを通しての経験が必要だ。