岡田、藪、桧山のOB3氏が語る「金本・阪神」の強さはホンモノか? (6ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 最終順位は何位と予想しますか。

岡田氏 広島、巨人、DeNAとの4つ巴の戦いになるやろうなぁ。ここまでの戦いを見ると、広島が少し抜けてる感じはするけど、DeNAも筒香(嘉智)が本調子になればもっと得点力は上がるやろうし、巨人も経験豊富な選手が多い。ただ、阪神も昨年と比べると間違いなく選手の個々の力は上がっているし、キーマンに挙げた藤浪が復調すればAクラスはいけると思う。優勝は......ないわけではないけど、まだチーム全体に安定感がないよね。開幕前の予想通り、3位かな......。

藪氏 どこかで勢いがつけば優勝の可能性もないわけではないですが、まだまだ広島と比べると戦力的な差はあると思います。ここまではすごくいい戦いをしていますが、シーズンはまだまだありますからね。それに阪神といえば"9月の失速"がありますからね(笑)。ファンもどこか半信半疑な部分があるのではないでしょうか。ただ、藤浪や岩貞(祐太)といった先発陣が本来の調子を取り戻してくれたら、最後まで優勝争いをすると思います。

桧山氏 開幕前と同じ2位と予想します。金本監督になって、昨年は選手を選別し、今年は経験を積ませ、来年に勝負をかけるというプランで来ていると思うんです。そういう意味で、今年は何としてもCSに進出し、あの独特の緊張感を選手たちに味わってほしいと思います。それが来年の戦いにつながりますし、選手たちも自信になる。今の順位を維持するためには、勝てる試合を確実に取る。今年阪神は9点差を逆転するといった試合がありましたが、逆のことも考えられるわけです。ひとつのミスで流れが変わってしまうのが野球の怖さです。とにかくいい意味での緊張感を持って、これから戦ってほしいですね。そうすれば、間違いなくCSに進出できます。

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