岡田、藪、桧山のOB3氏が語る「金本・阪神」の強さはホンモノか? (5ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 交流戦が終われば、またセ・リーグとの戦いが始まります。今後、首位争いをしていく上で重要になるのはどこだと思いますか。

岡田氏 メッセンジャーのほかに、あとひとり計算できる投手が出てくるかどうか。今は秋山が頑張っているけど、これまで1年を通して戦ったことのない選手。夏場に向けてスタミナの心配もあるし、相手も慣れてくる可能性がある。そうなると、藤浪(晋太郎)の復調がポイントやろうね。メッセンジャーと藤浪の2本柱が確立すれば、連敗は考えにくい。連敗さえしなければそれほど貯金は減らないから。あとは、岩崎を8回固定で起用しても面白いと思う。マテオとドリスは、顔も似ているけど、ピッチャーとしてのタイプも同じ。このふたりの間に左の岩崎を挟んだら、相手は嫌やと思うけどなぁ。岩崎は短いイニングならボールに力があるし、変化球のキレもいいから三振も取れる。リリーフの起用もポイントになると思うよ。

藪氏 もっと足を使った攻撃をしたいですよね。まだ相手バッテリーにプレッシャーをかけられていません。広島の選手なんかは、塁に出ると「いつ走ってくるんだろう」ってバッテリーは必要以上に警戒しますよね。それによってストレート中心の配球になったり、制球が乱れたり、的が絞りやすくなる。「阪神は走ってくる」と意識づけさせることができれば、もっと得点力も上がってくると思います。

桧山氏 交流戦が終われば緊張感も和らいで、試合に慣れてくるんです。そういうときにケガをしやすいですし、凡ミスも起こりやすい。野球というスポーツにミスはつきものですが、チームの士気が下がるような凡ミスはやめてほしい。今年のタイガースのスローガンは"挑む"です。まだまだ発展途上のチームですので、思い切りプレーしてほしいですよね。あとは藤浪の復調です。このチームは藤浪が投手陣の中心にいてくれないといけない。しっかり二軍で調整して、本来の調子を取り戻してほしいですよね。

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