プロ野球「新外国人」全員診断。
パで快進撃の楽天エリート右腕は本物だ

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Koike Yoshihiro、Nishida Taisuke、Kyodo News

メジャー通算407試合に登板した実績を持つコークメジャー通算407試合に登板した実績を持つコークフィル・コーク(オリックス)

「バリバリのメジャーリーガーだからといって、日本で活躍すると限りません。これまで多くのメジャーリーガーが日本に来ましたが、なかには実力を発揮できずに帰国した選手が何人もいました。メジャーである程度結果を残した選手は、自分のプレースタイルというものを確立しています。特に投手の場合は、この球でカウントを稼いで、勝負球はこの球というように、必殺パターンを持っています。これでうまくいけばいいのですが、このパターンが通用しなかったときに応用が利かない。メジャーで活躍した投手ほど、なかなか自分のスタイルを変えられないように思えます。コークもメジャーで400試合以上登板しているように、経験豊富な投手です。だから、日本のスタイルにどこまで対応できるのか不安でした。ただ、これまでの投球を見ていると、決め球であるスライダーもしっかりコントロールされていますし、ボールを低めに集めようとしています。今のところは十分に力を発揮できていると思いますが、打者も対戦を重ねると目が慣れてきます。そのときにどんな投球ができるのか注目ですね」(建山義紀氏)

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