黒田引退、ジョンソン離脱でも投壊させないカープの「大卒」ローテ陣 (3ページ目)

  • 前原淳●文 text by Maehara Jun
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

 開幕から2連勝を飾るなど、先発ローテーションの一角を確かなものとした。畝龍実投手コーチも「今は岡田と九里が、投球内容からしても先発の柱となってくれている」と信頼を寄せる。

 近年の広島は、有望な大卒投手をドラフト上位で獲得するケースが多く、競争のなかで育ててきた。現在、ローテーション投手の野村、大瀬良大地、加藤、岡田はいずれも大卒のドラフト1位で、九里も同2位で獲得した投手だ。主力級の投手にアクシデントがあっても、すぐにそれをカバーできる態勢が整ってきたのは、チームの強化方針と現場の育成方針がかみ合った賜物だろう。25年ぶりの優勝を経て、黒田の引退も、ジョンソンの離脱も感じさせない力がカープに備わってきた。

プロ野球記事一覧>>

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る