2017.03.24

WBCは小林誠司のためにあったのか。
驚きと感動の好プレー7試合

  • 菊地高広●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

 その勢いは決戦の地・アメリカでもとどまるところを知らず、昨年メジャー16勝のタナー・ロアークからも安打を放った。

 結果、7試合で打率.450、1本塁打、6打点。さらに価値があるのは、この好成績を残しながら25打席で102球も相手投手に投げさせていることだ。つまり、1打席平均で4球。球数制限のあるWBCで9番打者が果たす仕事としては、十分過ぎる貢献度。ちょっとでき過ぎではないか……という気すらしてくる。

 WBC準決勝のアメリカ戦、小林は6人の投手を粘り強いリードで、アメリカの強力打線を2点に抑えた。敗れはしたが、悔しさのなかに充実感を漂わせていた。

「負けたことは悔しいが、すごくいい経験をさせてもらい、多くの人に感謝したい。これに満足することなくもっと成長したい」

「WBC小林劇場」は幕を下ろした。しかし真の球界ナンバーワン捕手への挑戦がまもなく始まる。WBCの経験をどう生かしていくのか。今シーズンの小林から目が離せない。

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