もう弱投とは言わせない。ヤクルト投手陣が誓う12球団ワースト返上 (6ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 一昨年、中村がマスクを被った試合の先発投手陣の防御率は3.59。一方、昨年は同様の防御率が5.36と悪化。

「序盤での大量失点と無駄な失点が多かったことが反省点です。一昨年は点を取られても最少失点で切り抜けることができていたので......バッテリー間の意思疎通が十分でなかったことが原因かもしれません。昨年は自分の要求が高すぎて、ピッチャーへの配慮が欠けていたのかもしれません。たとえば、僕がインコースを要求して、ピッチャーは首を横に振ります。それでもインコースを要求し続け、ピッチャーは気持ちの整理がつかないまま投げてしまい、結果、打たれてしまう。そこは反省点ですが、かといって打者を抑えるために妥協したらいけない。昨年の反省を生かして、ピッチャーとのコミュニケーションをしっかり取りたいと思います」

 プロ野球はオープン戦の真っ只中。ヤクルトは、村中の調子が上がらず、石山は中継ぎでの登板となっていて、逆に、新外国人のブキャナンが先発候補して存在感をアピールしている。彼らが切磋琢磨してフル稼働すれば、2年ぶりの優勝も決して現実味のない話ではない。

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