マジで強いぞWBCイスラエル。その実力と弱点をマック鈴木が解説 (4ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • photo by Getty Images

 最後に、マック氏はこんな見方も示した。

「彼らはイスラエルという両親や祖父母の故郷を代表する一方で、少しでも上のクラスでプレーしたいという気持ちが強い選手たちです。このWBCは彼らにとって自分をアピールするためのショーケース(見本市)でもあるわけです」

 ソウルでも東京でも、今回のWBCをメジャーのスカウトたちは熱心にチェックしている。そこで認められればメジャーへの道も広がる。

「実際、外野手のタイ・ケリーなど何人かの若い選手は、近い将来、メジャーに上がるポテンシャルを感じました。メジャーでなくても、日本でプレーするかもしれない。とにかく彼らは、勝つこと、そしていいプレーを見せようとする意識は、もしかしたら日本の選手以上かもしれないですね」

 これまでなじみのなかったチームを見られるのもWBCの魅力のひとつだ。そしてもうひとつ、将来NPBでプレーするかもしれない選手をチェックしながらプレーを見るのもWBCの楽しみ方である。いずれにしても、イスラエル戦は決勝ラウンド進出を左右する大一番になるのは間違いなさそうだ。

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