「小久保さんを世界一の監督にしたい」。松田宣浩がWBCを語る (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Getty Images

── 前大会は準決勝でプエルトリコに敗れましたが、中南米系の投手の特徴はありますか。

「球が速いとか、変化球のキレがいいというより、曲がりの大きいイメージがあります。大きく曲がる分、早く始動してしまうとバランスを崩されてしまう。ある程度、呼び込まないと強い打球が打てません」

── よくWBCの公式球はピッチャーが苦労すると言いますが、打者に影響はありますか。

「もちろん、普段使っているボールと違うわけですから、多少影響はあると思います。ただ、僕は気にならないですし、しっかり捉えることができれば普段のボールと同じように飛びます。変に意識してしまうと自分のスイングができなくなるので、あまり気にしないことが大事ですね」

── 前回と今回、松田選手自身のなかで変わったことがあるとすれば?

「前回のWBCのときはまだ若かったですし、日本代表のユニフォームを着てプレーできることだけで嬉しかった。チームをどうこうという発想はなかった。というより、そこまで考えられる余裕はありませんでした。前回は稲葉(篤紀)さんや松井稼頭央さん、井端(弘和)さん、阿部(慎之助)さんたちのベテラン選手がチームをまとめてくれたおかげで、目の前のプレーに集中するだけでよかった。でも、この4年間というのは何度も侍ジャパンのメンバーに選んでいただいて、プレミア12をはじめ、多くの経験をさせていただきました。それに今回のメンバーでいうと、僕は青木(宣親)さん、内川(聖一)さんの次に年長ですので、今度は僕らがそうした役割をしなきゃいけないと思っています」

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