このティー打撃はすごい!ヤクルト西浦直亨はレギュラーを獲れるか (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「自分なりにフォームが固まってきたというか......杉村コーチからは『右の壁をしっかりつくること』とずっと教えられてきたのですが、その意味がわかってきたことで、ようやく右の壁がつくれるようになりました。今までは右に体重を乗せるために頭が右足の方へ動いていて、それが右の壁だと理解していたんです。でもそうではなく、頭の位置は動かさずに右に体重を乗せて、そのまま左足を上げて、右でしっかり固定する。そのフォームでしっくりくるようになりました」

── ただ、あのティー打撃を見ていると、昨年の数字は物足りない印象があります。

「そうですね。ティーでの姿が、試合になるとなかなか出せない現実がありました。練習の成果を実戦で発揮するには、また何かを工夫しなければならないと、打席の中でそう感じていました。そういう意味で、もっと打てたのかなと思いますが、もどかしさよりも新しい発見が多かったですね」

── 練習での姿が打席で実現できれば、どのくらい成績が残せると思いますか。

「打率.300は目標ですね。ホームランも2ケタは打ちたいですよね。打点は状況によりますが、フォアボールを選ぶとか、進塁打を打つとか、そういうことができればもっと内容のある打席が増えてくると思っています。今シーズンはより明確なプランを持って打席に入りたいですね。このピッチャーなら『このボールを狙おう』『逆方向に打ってみよう』とかですね」

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る