ルーキー加入で激化。7人の西武
ショート定位置争いを制するのは誰だ

  • 菊地高弘●文・写真 text&photo by Kikuchi Takahiro

 源田に打撃について聞くと、「やっぱり......って感じです」と力なく笑った後、現時点で取り組んでいることについて教えてくれた。

「上半身だけで振っていて、下半身を使えていないとコーチから言われているので、毎日その点を取り組んでいます」

 源田にとって、現時点では新人王など夢のまた夢で、レギュラーはおろか、一軍、さらにはプロとしての明日もおぼろげにしか見えていない状況かもしれない。だが、それでも源田の守備には、見る者を沸き立たせる何かがある。雌伏の時を越えて、源田が躍動感あふれるプレーでスタジアムの大歓声を浴びる日が来ることを祈っている。

 さて、熾烈を極める西武の遊撃レギュラー争いを制するのは誰なのか。呉、永江、源田の他にも、俊足強打を武器に外崎修汰も虎視眈々とその座を狙い、B班(二軍)ではベテランの鬼崎裕司や渡辺直人、さらに故障からの復帰を目指して育成選手契約を結んだ木村昇吾もいる。

 馬場コーチをうならせるようなレギュラー遊撃手の出現を楽しみに待ちたい。

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