ヤクルト真中監督、逆襲に自信。優勝へ「任せてください。大丈夫です」 (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

── ヤクルトの監督に就任されて今年で3年目となりますが、ここまでで試合を指揮するのは難しいと感じたことはありますか。

「シーズンは長いので、なかなかぴったりとハマらないことが多いですよね。そのなかで、去年は故障者が続出した8月、9月の苦しい時期に上位に離されずに戦えた。そこは選手を評価したいですし、自分も苦しい時になんとか踏ん張るという経験ができた。チーム自体もそれができたので、そういう野球をしっかりしていきたいですよね」

── 去年、ヤクルトのファンは「また負けてしまったなあ」と足取り重く球場をあとにする日が多かったと思うのですが......。

「やっぱり負けた試合は悔しいし、帰りの車の中でハンドルを握りながらムシャクシャしたり、こうすればよかった、ああすればよかったとかありますが、そこはタラレバですからね。反省することは反省して、次に生かそうと。そうして、家に着けばスイッチを切り替えて次の日のことを考えている感じでしたね」

── 監督就任時にまず「選手の自主性に任せる」と方針を決めました。昨年、5位になったことで、方針転換などは?

「この2年間でやってきた野球は変わらないと思います。相手があることなので研究されたり、いろいろやってくれば対応しますが、基本的にはバッターボックスでは選手を悩ませない野球をやらせたい。(なぜ無死三塁から得点できないのかとか)そういう批判が聞こえることもありますが、そこは気にしません。失敗すれば『何やってんだ!』と言われる世界ですから」

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