ヤクルト真中監督、逆襲に自信。優勝へ「任せてください。大丈夫です」 (4ページ目)

──　そういう意味では、昨シーズン、レギュラー選手に故障者が続出したのは"ケガの功名"だったと......。

「やっぱり、実戦のなかでつかむものって大きいですからね。若い選手たちは試合に出ることで自信をつけたんじゃないでしょうか。山田哲人や川端慎吾など、軸となる選手が抜けるとカバーするのは難しいですが、そこにはめ込める選手は出てきました」

──　現時点でのラインアップはどのようにお考えですか。

「まず、山田ですよね。１番に置くのか、３番なのか４番なのか」

──　監督が就任１年目に理想としていた「１番・山田」の考えは消えてなかったのですね。

「十分ありますよ。バレンティン、畠山、雄平が元気だったら山田が３番、４番にいる必要はないので。チームの顔の山田が１番にいるのは、相手投手としても『あー、山田からいきなり始まる』ということで、立ち上がりに重圧をかけられる。フォアボールも出しづらいですし。そういう勝負をかけてもいいという思いはあります。まぁまぁ、シーズンが始まらないと何とも言えないのですが（笑）。山田の１番は十分あります」

──　となると２番を打つのは？

「山田が１番に入るのなら、やはり２番は川端が生きてくると思うんですよね。足のあるランナーがいることで、川端はボールが絞りやすくなるし、バッティングの幅が広くなる。１番が他の選手では、山田ほど足が速くないので、川端にはただフリーで打たせるという形になってしまう。山田が１番に入ってくれるような打線になれば面白いことができると思っています」