ホークス高橋純平、どよめくブルペン。田中正義、松本裕樹と投手王国を (4ページ目)

  • 古江美奈子●文 text by Furue Minako
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

 昨季の高橋の成績は、ウエスタン・リーグで7試合(28回1/3)に登板し、2勝1敗、防御率2.22とまずまずの結果を残したが、一軍昇格はなかった。昨年入団したドラフト1位選手のなかで、一軍に上がらなかったのは高橋だけ。さらに、9月30日のホーム最終戦のマウンドに松本が上がったことも高橋を悔しがらせた。目標であった「一軍で1勝」は今季に持ち越しとなったが、スタートラインに立つための準備は順調に進んでいる。

 工藤監督は若手の成長を肌で感じ、さらなる相乗効果を期待している。

「いろんな意味で競争。彼らの成長が楽しみです。ベンチに入れる人数は限られている。刺激しあって、切磋琢磨してレベルを上げてほしい。このままいい状態で試合に投げられるよう、頑張ってほしいですね」

 未来のエースたちが一軍のマウンドに立ったとき、新たな投手王国が築かれていくことだろう。

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