あの元巨人・鈴木尚広氏が
「左ピッチャーは盗塁しやすい」と断言

  • photo by Akutsu Tomohiro

 最後には、ベースの至近距離で滑る鈴木尚広独自のスライディングを披露。一般的なスライディングは、やや遠めから滑るため、足が伸び切った状態になってしまい、野手とぶつかった時に逃げ場がなくなり、ケガのリスクが高まる。

 一方、至近距離から滑ることで、膝が曲がった状態でベースに着くため、衝突してもある程度力を逃がすことができ、ケガのリスクを減らせるのだという。これを鈴木氏は、プロ生活20年間で磨き上げてきた「究極のスライディング」だと自負する。

 初めてとは思えないほど落ち着いた口調でプレゼンを終えた鈴木氏は、今後も、さらに進化したスライディングや走塁の技術を伝えられるよう探求を続け、伝えるための"言語化"に取り組んでいくと熱く語った。

 この『A.L.E.14』は、とにかくスポーツのコアな部分を語り尽くすイベントなのだが、決して堅苦しくはない。お酒と食事が準備され、時に笑いが起き、後半のディスカッションでは、参加者からの質問にプレゼンターが答える。会場の全員でスポーツを語り合うお洒落なスポーツバーといった空間を演出している。

 鈴木氏がプレゼンした「ピッチャーと走者の駆け引き」を知っていることで、球場やテレビでの観戦が、より深く楽しめるのではないだろうか。スポーツが好きな人なら、誰もが楽しめるスポーツの語り場、『A.L.E.14』の今後の展開に期待したい。

 次回は、WBC開幕直前の2月27日(月)、プレゼンターに古田敦也氏を迎え開催される。

『A.L.E.14』公式サイト

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A.L.E.14運営事務局

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