ヤクルト待望のパワー型・星知弥が
目指すのは「藤川球児の真っすぐ」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Sportiva

── 昨年の11月には「明治神宮外苑創建90年記念奉納試合」で、ヤクルトの選手とも対戦しました。

「シーズンが終了していたのでベストの状態ではなかったと思いますが、プロ入り前に現役の打者と対戦できたのは大きな経験でした。山田(哲人)選手は、もう向かい合ったときの雰囲気が......今まで対戦してきた打者と全然違いました。2年連続してトリプルスリーを達成し、日本代表の選手ですから。『打たれてもいい』とすべて真っすぐで勝負しました(結果は三振)」

── 同じ投手で、明治大の主将だった柳選手は中日から1位指名を受けました。

「自分にとって柳の存在は大きかったですね。『柳に負けたくない』という気持ちが、野球への意識を高くしてくれた。ノックひとつにしても、自分は柳のあとに受けるんですけど、『ミスはできない』という気持ちになる。人間的にも素晴らしいですし、柳というライバルがいたことで、今の自分があると思います」

── ドラフトでは大学生投手が合計21人指名されました。1位が4人、2位が7人と"大学生投手豊作ドラフト"とも言われています。彼らの存在というのは気になりますか。

「あまり意識はしていません。まずはヤクルトでチーム内の競争に勝つことが大事なので......」

── ちなみに、日本ハムの大谷翔平選手も同級生です。

「大谷選手はプロの世界で4年間やっていますし、日本代表にも選ばれています。ライバルというよりは尊敬する選手ですよね」

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