167cmの日本ハム・谷元圭介を
1億円投手にのし上げたマウンド度胸

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Syogo

 谷元は翌日の試合もクローザーとしてマウンドに立ち、2日連続でセーブを記録。重要な試合でクローザーとして結果を残したことにより、新シーズンのクローザー候補にも挙げられている。ケガの癒えたマーティンや、先発からクローザー復活に意欲を見せる増井浩俊などライバルは多いが、可能性は十分だ。

 9年目のシーズンに向け、室内練習場でピッチング練習を行なう谷元 9年目のシーズンに向け、室内練習場でピッチング練習を行なう谷元「特別、クローザーをやりたいという気持ちはないです。僕は回の途中から、ランナーがいる状態で登板することが多いので、回の頭からとなるとまた勝手が違うでしょうし。でも、勝った瞬間にマウンドにいられるのはクローザーの特権。もし任されることになったら、シーズンを通してその喜びを味わえるよう、さらに成長していきたいです」

 谷元は今年で32歳。海外FA権の取得も近づいている。

「メジャーはまったく考えていません(笑)。でも、結果を残していく先に、もしかしたら見えてくるかもしれませんね。僕が武田さんから勇気をもらったように、今度は僕が、身長の低い若手選手やプロを目指している選手の支えになることができたらと思っています」

 4年連続50試合登板、2年連続の日本一、そしてその先へ。プロ球界最小身長ピッチャーの挑戦は続く。

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