7年前、メジャースカウトが受けた「高校1年・大谷翔平」の衝撃 (5ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

「マイナーには食パンとピーナッツバターしかない、なんて時代はもう終わってますよ。たとえばドジャースのキャンプ地にはマイナーの選手のためにもカフェテリアが用意されていましたし、シーズンに入ればナイターが多くなるので、試合前に食べられる食事が用意されています。肉や魚、サラダ、パン、ピザやパスタなどが一通り揃っています。ドジャースにはマイナー専用のグラウンドが何面もありましたし、ウエイトトレーニングのマシンやトレーナー室もメジャーとは別に用意されています。時間をかけて計画的に選手を育成するプログラムがあるんです。どんなに素晴らしいボールを投げられても、体を作らなければならない時期にメジャーの試合で投げさせるなんてことは絶対にありません」

 プロに入って4年、大谷は日本ハムの二刀流オペレーションによって、ピッチャーとして、バッターとして、順調に育ってきた。そしてこのオフ、ついにメジャー行きの希望があることを公言した。しかしながら、もし4年前、高校からすぐにアメリカへ渡っていたら大谷はどう育っていたのか。そして日本ハムでの大谷の4年間を、小島はどんなふうに見ているのだろうか──

(つづく)

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