ブレイク必至。ソフトバンクの「ミギータ」こと真砂勇介とは何者か (3ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • photo by Kyodo News

 決勝進出を決めた大事な一戦。2対2の9回裏、無死一塁での送りバントを最初のストライクで成功させた。そして後ろのバッターがつないでサヨナラ勝ちを決めたのだった。

「来年は、開幕一軍はもちろん、デビューじゃなくて定着することが目標です」

 負けたくない存在がいる。

「同じ歳で、少し前までウエスタンで戦っていた。『スゴイな』と思うと同時に悔しかった」

 広島の鈴木誠也だ。じつはドラフト時に広島以外の複数球団も鈴木を狙っていたといわれるが、ソフトバンクもそのなかのチームのひとつだった。仮に同じ右打ち外野手の鈴木をソフトバンクが指名していれば、"今の真砂"はなかったかもしれないのである。大谷翔平(日本ハム)や藤波晋太郎(阪神)も同級生だが、鈴木にだけは負けたくないのが本音だ。

 1月はグアムで自主トレを行なう。柳田の方から「一緒にやろう」と声をかけてもらった。ギータとミギータがどんな化学反応を起こすのか。今から来シーズンが楽しみで仕方がない。果たして来年の今頃には、もう「まさご」が全国区になっているだろうか。

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