2016.11.18

侍ジャパン強化試合が実証した
「大谷翔平はメジャーでも二刀流」説

  • 永塚和志●文 Nagatsuka Kazushi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 また、ロモは大谷の人間性についても言及した。大谷は打席でしばしばホームプレート上の土を手で払うのだが、その仕草にロモは「人間として素晴らしい。野球という競技に尊敬の念を持って臨んでいる」と、絶賛していた。

「野球界にとって大谷は素晴らしい存在だ。野球というスポーツをよりいいものにしてくれるだろう」(ロモ)

 メジャー経験はないものの、かつてオランダ代表の監督を務め、今回はフィールドマネージャーを務めていたスティーブ・ヤンセンは、「大谷の体の使い方にほれぼれする」と話した。

「言うまでもなく彼は体が大きいが、自分自身の体を100パーセント使いこなせている。ピッチングでも、バッティングでもだ」

 ヤンセンは、大谷のアメリカでの成功に「疑いの余地がない」と言い、メジャー屈指の選手を引き合いに出し、こう言い放った。

「私は、大谷はマイク・トラウト(エンゼルス)やブライス・ハーパー(ナショナルズ)のような才能を持った選手だと思っている。彼らのような選手は、神から授かった生来の才能に恵まれているのさ」

 この強化試合では打者としてのみの出場だったが、大谷がメジャーに移籍したときに「二刀流」を継続するのかどうかについては、今まで以上に興味深いトピックになってきている。大谷がプロ入りした当初は、大半が「いずれは投手に絞るだろう」と考えていた。しかし今シーズン、打者としての才能を存分に見せつけたことで、メジャー関係者の口ぶりも「大谷を獲得する際は両方やらせることも考えないといけない」と、変わりつつある。