ホークスを二刀流で圧倒。大谷翔平が体現する「非常識な常識」 (5ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Kyodo News

「打席に立つことで、マウンドで打たれる確率が高くなるってことは、僕はないかなと思ってます。今日も全力で一塁まで走ったあともしっかり抑えられたので、全然、それ(DH解除)によって左右されることはないかなと思ってます」

 先入観は可能を不可能にする――高校時代から大谷が口にしている言葉だ。それにしても、先入観を取り払うと、こんなにいろんなことが可能になるなんて......初戦でピッチャーとして大仕事を果たした大谷は、第2戦以降はバッターとしてホークスの前に立ちはだかる。その先には日本シリーズがあり、シーズンが終わればMVPの発表がある。先発として規定投球回数にも、DHとして規定打席にも達しない選手がMVPを獲れば、もちろん日米通じて史上初の快挙となる。

 野球界の常識は、22歳の大谷翔平によって、次から次へと覆されていく――。

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