「注目は初戦の大谷翔平の起用法」。里崎智也が占うパCSファイナル (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 また、マジック1で迎えた9月28日の西武戦では、強力打線を相手に15奪三振の完封勝利で胴上げ投手となった。残した数字と、大舞台での勝負強さを考えれば、「大谷の2勝」を前提に話が進むのも無理はない。

 だが里崎氏は、「だからこそ」と言って、続ける

「大谷で初戦を落としたらヤバイかもしれないですね。そういう意味で、栗山(英樹)監督が初戦で大谷を投手に専念させるのか、それとも二刀流でいくのか注目ですね。この前の西武戦のように、投手に専念して1安打完封してくれるならそれでいいですし、日本ハム打線のなかに大谷の名前があるだけで相手にとってはプレッシャーになる。打率.322、22本塁打のバッターなんて、12球団を探してもそういないわけですから(笑)」

 ちなみに、打者・大谷の今シーズンのソフトバンク戦の成績は、打率.411、9本塁打、出塁率.488、長打率.877と打ちまくっている。

「そして投げた翌日はDHとして出場させるのかも注目です。また、6戦目の可能性が出たときにはどうするのか。これまで登板前日はスタメンでの出場はありませんが、展開によっては5戦目もスタメンでいく可能性がある。こればかりは、翌日の登板にどんな影響が出るのかわかりませんが、日本ハムとしてはいろいろなケースを考えていると思います。いずれにしても、CSでの大谷の起用法は見どころでしょうね」

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