2016.10.11

広島カープは最大の敵「負けられない」という
意識を払拭できるか

  • 前原淳●文 text by Maehara Jun
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

 緒方孝市監督は「戦い方はシーズン中と変わらないし、変える必要がない」と、今季の戦いぶりに胸を張り、貫く姿勢を示している。

 投手陣に目を向けてみれば、シーズン終盤に腰痛で離脱した抑えの中崎翔太の調整遅れによる影響が不安視されているものの、相変わらず先発陣は磐石だ。

 シーズン開幕、交流戦、オールスター明けの後半戦と、すべての開幕を務めてきたクリス・ジョンソンが初戦のマウンドに上がることになるだろう。2戦目はセ・リーグ最多勝の野村祐輔を起用し、ベテラン黒田博樹につなぐ。シーズン中、5~6戦が続くときにも連敗スタートが一度もなかったことが安定した戦いにつながったが、これを支えたのがこの先発三本柱だ。信頼は揺るがない。

 広島にとっては、勝率.710のマツダスタジアムで戦えることが、なによりのアドバンテージとなる。360度を真っ赤に染めるファンの大声援も、ナインに大きな力を与えるだろう。

「勝たなければいけない」という重圧ではなく、「普通にやれば勝てる」という自信を持って臨むことができれば、32年ぶりとなる日本一への挑戦権獲得の追い風となるはずだ。

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