ベイスターズの選手たちに「初のCSを迎える心境」を聞いてみた (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

── CS進出も決まり、モチベーションはさらに高くなるのではないですか。巨人投手陣とも相性がよく、巨人戦の打率は.316です。

「それほど実感はないんですよね。『CS決まったかー』くらいの感じです。巨人だからという意識もありませんし。CSになれば絶対に攻め方も変わってくるので、それをイメージしながら球種などしっかり研究して、準備したいですね。僕自身、CSは初めてのことなので、逆にあまり緊張することなく、いつも通りやれるんじゃないかと思っています」

 田中健二朗は中継ぎとして、61試合に登板し5勝3敗、防御率2.45。緊迫した場面での登板が多く、今季のベイスターズを語る上で欠かすことのできない選手である。

── 接戦の試合中盤で取るひとつのアウトは、また違った重みがあると思います。CSではさらに重みが増すことになると思うのですが......。

「もちろん、どのアウトも重く、そこに試合の流れだったり、雰囲気だったりが存在して難しいのですが......。あまり難しく考えても窮屈になってしまいます。いい意味で開き直るというか、その場面でできることに徹して、キャッチャーミットめがけて思い切り投げるだけですよね。この1年間、打たれたこともあるし、悔しいこともありましたけど、今のポジションを守り続けることができた。自分にとってもプラスになりましたし、チームにもちょっとはいい影響があったのかなと思います」

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