ドラフトまで1カ月。セ・リーグ6球団別「必要なのはこの選手」 (6ページ目)

  • 安部昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

■DeNA

夏の甲子園初戦の東北戦で13奪三振を記録した横浜高の藤平尚真夏の甲子園初戦の東北戦で13奪三振を記録した横浜高の藤平尚真 球団初のクライマックスシリーズ進出を果たしたDeNA。若手の可能性を信じ、少々のミスには目をつぶれる指揮官になったことで、選手たちがのびのびとプレーできる環境が整ったように見える。

 今季、投手陣を牽引したのが2年目の石田健大とルーキーの今永昇太の両左腕。打者でも元気者の桑原将志がリードオフマンに定着し、守りの要・倉本寿彦がバッティングでも飛躍を遂げ、チーム全体に"勝てる"雰囲気が漂ってきた。

 こういうときこそ、ドーンと思い切った補強をしてほしい。まず1位は藤平尚真(横浜高)だ。スケールの大きさ、スター性、パワフルなピッチングスタイル。いま勢いのあるDeNAにぴったりな選手だと思う。2~3年後、藤平が一本立ちすれば、石田や今永らとともに"投手王国"を築く可能性は高い。なんとしても欲しい選手だ。

 将来のある高校性投手の獲得に成功すれば、あとは大学・社会人の即戦力投手を中心に指名していけばいい。今年の神奈川には、濱口遥大(神奈川大)高橋拓巳(桐蔭横浜大)谷岡竜平(東芝)と実戦力の高い投手が控え、横浜商大出身のサイドハンド右腕・進藤拓也(JR東日本)も切れ味鋭いシュートが魅力の投手。こういう投手がリリーフにいると、一気に層が厚くなる。

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