台湾のレジェンド選手・張泰山が語る
「日・台・韓」の野球の実力

  • 阿佐智●文・写真 text & photo by Asa Satoshi

── とはいえ、実際、四国に来てみてどうでしたか? 張選手は国際大会で何度も日本にもいらしてますが、そのときに見た東京ドームなんかとは球場もまったく違うし、環境の違いに戸惑ったのでは?

「たしかに違いますね(笑)。もちろん環境は台湾の方がよかったです。でも、なにもかもが新しいことで面白いですよ。この四国アイランドリーグplusの選手は若いですが、みんな元気ですしね。かわいいですよ。夢のために頑張っている彼らの姿には感心させられます」

── 実際にプレーしてみて、日本の独立リーグのレベルはどうですか?

「台湾の二軍より少し劣るくらいでしょうか。台湾の野球はナショナルチームレベルで言うと、日本が10、韓国が8から9だとすると、5か6といったところです。でも、プロリーグは現在4チームしかない分、ファームにも一軍でプレーできるような選手がゴロゴロしているんですよ。みなさんが考えている以上に、二軍のレベルは高いですよ。そう考えると、このリーグで台湾でもプレーできるという野手はいないと思います。投手の方では、ウチで一番いいピッチャーは通用すると思います。それでも、台湾でも二軍レベルです」

── 彼らには何が足りないと思いましたか?

「技術的には十分なものを持っていますが、パワーが足りないですね。独立リーグという環境ではウエイトトレーニングの時間が取れていないのではないでしょうか。あとは、練習に対する姿勢。一生懸命やってはいますが、練習メニューの意図や目的をわかってやっている選手は少ないように思います」

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