セ・リーグ3位争いを藪恵壹が予言!「CSに行くのは5位の阪神です」 (2ページ目)

  • 和田哲也●文 text by Wada Tetsuya
  • photo by Kyodo News


 そうなると、今シーズン一度も3位以上に順位を上げたことがないヤクルトのCS進出が現実味を帯びてきそうだ。8月には山田哲人までもが戦線を離れるなど、相次ぐ主力の離脱がありながら、昨年のリーグ覇者の底力を発揮してDeNAに肉薄している。

「3球団のなかではヤクルトが一番厳しいと思っていたんですけどね(笑)。その予想を、西浦直亨、谷内亮太、鵜久森淳志などの活躍で見事に覆しました。そこに山田が帰ってきて、川端慎吾も復帰間近ですから、勢いはさらに増すでしょうね」

 勢いがあるのは打撃陣にとどまらない。7月まではチーム防御率がほぼ5点台だった投手陣が、エース小川泰弘の3戦連続完投勝利を筆頭に、8月は防御率3 .63と復調の兆しを見せているのだ。

「DeNAとはまた違った形での先発陣のケアが効いてきています。これはヤクルト独自のものなんですけど、神宮球場で試合がある時には、先発陣の球場入りだけ遅らせているんです。全体の集合が14時なら、先発投手は16時に球場に来てアップを始めるといった具合にうまく調整して、投手陣の駒不足をカバーしていますね」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る