「ああドラゴンズよ、どこへ行く」。
ファンの願いを球場で直撃

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 振り返れば4年前のこの時期、ドラゴンズファンは希望に満ち溢れていた。高木守道監督(当時)の契約満了による勇退が規定路線となり、「次期監督は誰か?」に注目が集まっていた。そして中日が発表したのが、落合GM、谷繁監督の新体制だった。

「あのときは『待ってました』という感じでしたよね(笑)」(野崎さん/男性/39歳)

「落合がGMになったことで期待感もありました。あのときはチームの若返りのタイミングで、ベテランが徐々に引退して、戦力を底上げして常勝の礎を築く期待があった。結果的には......でも、キャッチャーは杉山翔太や桂依央利がそれなりに形になってきた。それに高橋周平の成長も感じられる」(前出・豊田さん)

 セ・リーグは広島が25年ぶりの優勝に向けてひた走っており、2位の巨人もクライマックスシリーズ(CS)進出はほぼ間違いないだろう。CS進出の残りの1枠をかけて、DeNA、ヤクルト、阪神が熾烈な戦いを繰り広げている。そんなペナントレースのなかでドラゴンズファンはどこに楽しみを見つけているのだろうか。

「今年は球団創設80周年なのでかなり期待して、実際、開幕直後はよかったんですけどね。とにかくひとつでも順位を上げてほしい。今の打線は日本人選手中心なので、その打線でどこまでやれるのかも期待しています」(前出・橋本さん)

「希望は、小笠原慎之介だよね。早く1勝してほしいけど......。1勝の重さを理解してもらいたいですね」(前出・石井さん)

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