パ・リーグのエースたちが語った「打者・大谷翔平の恐ろしさ」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

和田毅(ソフトバンク)

 今季5年ぶりに日本球界に復帰したサウスポーは、「二刀流」大谷と初遭遇。ここまで11打数6安打2本塁打とやられている。

A1.まず逆方向に飛ばせるところがすごいですよね。自分としては、相性が悪いということもあるんでしょうけど、右投手も左投手も苦にしない。逆に左投手の方が打っているんじゃないかなと思うほど。本当に手ごわいバッターというイメージしかないですね。厳しいコースに投げて詰まらせてもヒットにされたり、甘いところにいけばホームランのイメージがありますし......。実際に高い打率も残しているのでアベレージヒッターとも言えます。本当にすごいというイメージしかないですね。

A2.難しいですね。どっちも嫌ですね。はい、どっちも嫌です(笑)。

岸孝之(西武)

「打者・大谷」に対して、2013年は11打数4安打、15年は3打数1安打、そして今シーズンはここまで11打数6安打。通算で25打数11安打(打率.440)と打ち込まれている。

A1.僕は結構打たれているんで......。ボールが甘くなったら、もうすごい打球が飛んでいきます。打ち損じを願うんじゃないけど......きっちり投げないとやられてしまう。そういう雰囲気しかないですよね。昨年との違いを僕に聞くのは間違いですよ。僕は常に打たれているから。印象は昨年と一緒ですよ。

A2.ピッチャーとして投げ合うのは楽しい部分がありますけど、そのことについては僕が言うことじゃないと思います。「打者・大谷」と対戦するのであれば、彼の前にランナーをためないことですね。大谷くんが打つと、試合の流れや雰囲気が変わるので、全力で抑えないといけない。また、投げ合うのであれば、彼よりも失点を少なくしないといけない。何だろう......わかんないです(笑)。

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