パ・リーグのエースたちが語った「打者・大谷翔平の恐ろしさ」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

則本昂大(楽天)

 今季もここまでリーグトップの奪三振数を誇っており、球界を代表するパワーピッチャー。今シーズンは「打者・大谷」に対して6打数2安打。

A1.単純にすばらしいバッターですよね。見ていてもすごいと思いますし、どの球種もしっかりと振ってくる。そこは厄介なところですね。

A2.難しいところですね。そのときの大谷くん自身の状態もありますから......。投手としてもすばらしいですし、打者であればクリーンアップを打つ能力がある。どっちも嫌ですね(笑)。大谷という名前がスコアボードにあるだけで、プレッシャーがかかりますから。

古谷拓哉(ロッテ)

 35歳のベテラン左腕は、「打者・大谷」との対戦は今シーズンが初めて。結果は3打数1安打。

A1.きれいな振りをしていて、そこがいちばん印象に残りました。小細工ありきでスイングするのではなく、自分のスイングをしっかりするなかで、ボールに対応している。たとえば、同じ日本ハムの中島(卓也)選手であれば、まずボールに当てることに重きをおいてスイングしているように見えます。それが良い悪いではなく、タイプがまったく違うということです。大谷くんは自分のスイングをした上で当ててくるんですよ。タイプ的には西武のおかわりくん(中村剛也)で、まずは自分のスイングをする。そんな感じがしますね」

A2.難しいところですが、僕は「打者・大谷」の方がいいです。「投手・大谷」ですと、点を取るのが難しい。その点、「打者・大谷」は9分の1です。勝負していい場面は勝負できるし、逃げるというわけじゃないですけど、無理に勝負にいかなくてもいいときもありますから。

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