逆転優勝へ! 日本ハム快進撃を支える助っ人4人の心意気 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 マーティンに厚沢コーチの言葉を伝えると、こんな答えが返ってきた。

「ホークスが嫌いというわけじゃないけど、どうにかして倒してやろうと、ほかのチームを相手にするときより気合いを入れてマウンドに立っています。追いかける立場として、直接対決で勝てば格別な気持ちになるし、勝ちたいあまりにカーッとなってしまうこともあるほどです(笑)。ほかの選手が、僕らを見て何かを感じとってくれるのであれば、嬉しいことですね」

 来日1年目のマーティンはシーズン途中から抑えを任され、ここまで2勝15セーブ、防御率1.33をマーク。7月は1点も失うことなく、絶対的守護神の地位を確立した。チームの強みについて質問すると、「誰もが最後まで試合をあきらめない姿勢です」と言った。

「終盤まで負けていても、粘って逆転した試合がいくつもあります。過去の例を見ても、試合をあきらめないチームが優勝を果たしています。自分たちのすべきことに集中できれば結果はついてくると思っていますが、正直、15連勝をしても追いつけなかったときはフラストレーションを感じました。そういう意味で、ほかの4球団はホークスに名前負けしているのかもしれないですね。ファイターズのように、ホークスに苦手意識を持たず、いつも通りプレーできれば倒せるチームだと思っています」

 バースも来日1年目で、ここまで5勝6敗。開幕当初は先発として投げていたが、現在はブルペンの一員としてチームに貢献している。バースは言う。

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