山﨑武司が占う、山田哲人&筒香嘉智「超ハイレベル三冠王争い」 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ホームランは、ここ1カ月を見ていると、筒香が有利に思えるんだけど......。それほどボールのとらえ方がえげつなかった。とはいえ、山田はムラなく打てるし、そこが強みでもある。

 打点は、大事なのは1、2番の出塁率で、めぐり合わせもあり、チーム状況もある。DeNAはクライマックス・シリーズに進出可能な位置にいて、ヤクルトはかなり厳しい状況にある。そういう部分で(相手の)攻め方がどうなってくるのか。正直、下位チームの方が攻めはやさしくなります。

 首位打者は、ホームラン、打点と違って3位の坂本勇人(巨人)にも可能性があるし、福留孝介(阪神)や新井貴浩(広島)くらいまでチャンスはある。

 正直、ふたりのタイトルの行方は、申し訳ないけど現地点ではわからんね(笑)。それぐらい次元の高いところで争っている。でも、うらやましいですよ。あの若さ(山田24歳、筒香24歳)で野球界のトップを走り、侍ジャパンに絶対招集される中心メンバーなんですから。三冠王なんてチャンスはそうありません。ふたりには三冠王を、大いに狙ってほしいところです。

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