山﨑武司が占う、山田哲人&筒香嘉智「超ハイレベル三冠王争い」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 この先、山田と筒香の当たりがピタッと止まるとは思えない。ふたりとも打率.330以上と高いアベレージを残していますから。オレみたいな、ホームランは打つけど、打率.250ぐらいの打者って、打ち出すと止まらないけど、停滞するとさっぱりになる。これはおかわり(中村剛也/西武)や中田翔(日本ハム)もそう。そこらへんで、オレの持っている感覚と、山田や筒香は違うんじゃないかと。

 8月はピッチャーがバテてくる時期だし、神宮や横浜スタジアムはお盆を過ぎるとちょっと涼しくなる。夜になれば風がサーッと吹いて、打者にとってはフォローで、球場も広くない。いい当たりは全部ホームラン(笑)。

 オレの現役時代は、8月の横浜、神宮は稼ぎ時でしたから。とはいえ、夏は打者も疲れるし、横浜、神宮ともドーム球場じゃない。差がつくとすれば体調面に問題が起きたときですかね。「体がだるい」「夏バテしてるな」と思ったら力が入らなくなる。あのレベルになれば、体調がよければ絶対に打ちます。侍ジャパンの4番を打てるレベルで争っているわけですから。そういう意味で、体調管理が最も重要になってくると思います。

山田哲人 打率.334(1位)/本塁打30本(2位)/打点77(1位)
筒香嘉智 打率.332(3位)/本塁打32本(1位)/打点75(3位)
※8月2日現在

 現状では、本塁打王どころか「三冠王」をふたりで争っているわけですが、次元の高いところで拮抗。相撲でいえば、まさに横綱同士のがっぷり四つです。

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