2016.07.18

チーム防御率ダントツの最下位。
石井一久が語る”ヤクルト投壊”の理由

  • 和田哲也●文 text by Wada Tetsuya
  • 共同通信社●写真 photo by Kyodo News

 確かに昨シーズンも、自己最多タイの13勝を挙げたベテラン・石川雅規と11勝した若きエース・小川泰弘の2本柱が、先発投手陣を支えているとい う印象が強かった。それでも勝ちを積み重ねられたのは、強力な救援陣の支えによるもの。特に、ロマン、オンドルセク、バーネットの"外国人トリオ"がリー ドした場面で出てくると、「もう決着はついた」という雰囲気が漂うほどだった。

 しかし今シーズン、外国人トリオでチームに残ったのはオンドルセクのみ。特に、セーブ王を獲得したバーネットがいなくなったことで、先発投手に与える心理的不安を指摘する声もあるが、石井氏は「気持ち的に影響はないと思いますよ」とあっさり答える。

「先 発投手はあくまで自分の仕事をするだけですから。少なくとも僕はそう思っていましたね。ただ、『6回まで先発が抑えればなんとかなる』というゲームプラン を立てられなくなったチームの首脳陣としては大きな問題。先発陣に長いイニングを任せることも増えますから、必然的に防御率が悪くなる危険性は高まること になります」

 救援陣が手薄になって投げるイニングの増えた先発陣が打ち込まれる。先発陣が調子を落として早々に交代するようになり、救援陣の負担が増す。そんな悪い 循環を断ち切るには「長いイニングを投げられる先発の立て直しが第一」とのことだが、前半戦で改善の兆しが見えなかった先発陣には何か"変化"が必要なの だろうか。