オコエと対決へ。フレッシュ球宴で鷹の大物ルーキーがベールを脱ぐ (3ページ目)

  • 古江美奈子●文 text by Furue Minako
  • 共同通信社●写真 photo by Kyodo News

 高橋はフレッシュオールスターで対戦したい相手に、やはり同じ高卒1年目の楽天・オコエとロッテ・平沢の名前を挙げる。1軍選手が出場するマツダ オールスターゲームとは異なり、開催は1試合のみ。ウエスタン選抜は9人の投手が選出されているため、登板は1イニング限定になる見込みだが、オコエ、平 沢とも上位打順が予想されるだけに、対戦するチャンスは十分ある。「短い登板になると思うので、全球全力でいきたい」と、現時点でややリードを許している ライバルふたりに闘志を燃やす高橋。指揮官の期待に応えて快投を見せれば、2位日ハムとの差が縮まりつつある1軍から声がかかる日もぐっと近づくだろう。

  そんな高橋を援護したいウエスタン選抜の野手陣にも、1軍で出場を続ける将来有望な選手たちがいる。広島カープの西川龍馬は、セ・リーグで首位を独走する 広島で、ルーキーながら35試合に出場(7月12日時点)。守備には定評があり、敦賀気比高校の先輩でもある東出輝裕打撃コーチを目標にしている21歳 だ。

 また、オリックスの大城滉二も楽しみな選手のひとり。春季キャンプから1軍に帯同し、スタメン出場するなど低迷するチームが期待する 遊撃手だ。チーム事情から三塁や中堅の守備につくこともあるが、俊足を活かした軽快な守備を見せている。ヒットメーカーとしての資質も備えた大城の打棒に も期待したい。

 限られた時期に、限られた選手しか出場することができないのがフレッシュオールスター。ペナントレース後半戦のチームの救世主、さらにはプロ野球の未来を背負う存在になるだろう若手選手たちの戦いは激戦必至だ。

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