2016.07.08

長嶋超え、イチロー超え。山田哲人が挑む記録は「史上初」だらけ

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 さらに、史上初の2年連続「トリプルスリー」(3割、30本塁打、30盗塁)の可能性は高く、日本人選手として史上初の「40-40」(40本塁打、40盗塁)も射程圏内だ。

  メジャーリーグで「40-40」を達成したのは、ホセ・カンセコ、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス、アルフォンゾ・ソリアーノの4人しかおらず、 いかに難しい記録かがわかる。山田の打順が4番になったことで、シーズン40盗塁がこれまでより厳しい状況になったが、そのなかでどこまで数字を伸ばせる のか注目だ。

 本塁打に目を移すと、自身初の40本塁打は十分可能な数字だが、そこをクリアすれば日本人選手として史上6人目となる「シー ズン50本塁打」も見てくる。その先には、王貞治氏の「シーズン55本塁打」や、バレンティンが2013年に達成した「シーズン60本塁打」という大記録 があり、どれだけ近づくことができるのか。

 現実的に、山田は80試合を消化した時点で28本塁打を放っており、このままいけばシーズン 50本ペースとなる。ここで見逃せないのが、安定感だ。山田は、3・4月に8本塁打、5月も8本塁打、6月は10本塁打を放っており、7月もここまで2本 塁打。この安定感は、杉村コーチの言葉を聞けば十分に納得できる。

「山田には『機械のようになれ』と言っています。ゴルフボールの飛び具合 をテストする機械がありますけど、あれってスイングが本当に正確なんですよ。あの機械のように正確なスイングをしようと。それができれば、バットの角度、 軌道が安定して、大きく崩れることはない。もちろん、機械のように1ミリのズレもなくすのは不可能なんだけど、とにかく正確なスイングをすることを心掛け てきました」