苦闘する途中入団の外国人選手11名。チームの「救世主」候補はいるか? (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 ポーリーノは来日2戦目となった6月28日の日本ハム戦でも6回2失点と試合をつくったが、打線の援護なく初黒星を喫した。それでも防御率1.64と安定しており、先発のコマ不足に泣く西武投手陣にとっては心強い存在だ。今のピッチングを続けることができれば、いずれ勝ち星もついてくるだろう。

 このほかにも、日本でプレー経験のあるマット・クラーク(オリックス/内野手)やマイク・ザガースキー(DeNA/投手)が出戻りで途中入団を果たしたが、目覚しい活躍をするまでにはいたっていない。

 途中入団した外国人選手が活躍した例は、1987年のボブ・ホーナー(ヤクルト)、88年のラルフ・ブライアント(中日の二軍経由で近鉄に移籍)、89年のオレステス・デストラーデ(西武)、2013年のキラ・カアイフエ(広島)、14年のユリエスキ・グリエル(DeNA)、エルネスト・メヒア(西武)など、実際には数えるほどしかいない。だが、ここに挙げたような一部の選手たちのインパクトが強かったため、ファンはどうしても「救世主」のような助っ人の登場に期待してしまうのだ。

 はたして、これから先、チームの起爆剤となるような選手は現れるのだろうか。外国人選手の獲得期限は7月31日。コーディー・サターホワイト(阪神)、スティーブ・デラバー(広島)のように、これから実力が明らかになる選手もいる。まだあきらめず、楽しみに待ちたい。

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