ルーキー今永も模索。「プロで15年やってきた選手」は何が違うのか (5ページ目)
「これは日本の文化だと思います。メジャーリーグでは選手の荷物を用具係が整理するという話を聞きますけど、日本は自分のものは自分でやる。準備をきちんとやり続けていれば、ミスが起きたときに、次は改善すればいいところから始められます。準備不足でミスをすれば、『ああすればよかった』『こうすることもできた』となる。そう思ってしまうと、そこからまた始めることになります。そうならないためにも、自分でできることはやって、試合に入りたいんです」
内川はそう話すと、クラブハウスに通じる階段を駆け上がっていった。
15年以上のベテランたちから出てきた「プロ野球選手として大切にしていること」を語る言葉は、どの世界でも通じることだと思う。ただ、彼らはそれを当たり前のようにこなし続けてきたから、プロという特別な世界で長く活躍できているのだろう。
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