貧打のDeNA。ラミレス流「ファーストストライク狙い」は吉か凶か

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 そして桑原も、こう語った。

「シーズンは始まったばかりですし、チームに監督の考えが浸透しつつあるので、大丈夫だと思っています」

 だが、22日からの巨人戦は、第1戦が6安打1得点(延長12回引き分け)。第2戦は倉本のタイムリースリーベースで3得点して快勝したものの、ヒットはわずかに5本。第3戦は7安打を放つも完封負け。相変わらず貧打にあえぐ状況は改善されていない。

 ラミレス監督の信じる「ファーストストライクを打つ」ことが、本当の意味で浸透し、実践できれば、セ・リーグのペナントレース争いはより白熱することになるだろう。しかし一歩間違えれば、淡白な攻撃でアウトの山を築くことにもなりかねない。“指揮官の信念”は、果たして吉と出るか、凶と出るか。

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