貧打のDeNA。ラミレス流「ファーストストライク狙い」は吉か凶か

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 この試合でベイスターズ打線は、ロペスの1試合3本塁打などもあり、今季初めて2ケタ得点を挙げ快勝。翌日の試合でも筒香嘉智が、初回にカウント3-0から先制の2ランをレフトスタンドに叩き込んだ。「ファーストストライクを打つ」を見事に実践してみせた。

「3ボールからでも『待て』のサインが出ない限り、『行け』と言われているので、打席で迷いなく振ることができます」

 チームは、このヤクルトとの3連戦で初めて連勝を飾り、今季初のカード勝ち越しとなった。しかし、4月19日の広島戦(横浜)に敗れ、引き分けをはさんで再び5連敗。20日の試合前、ラミレス監督を直撃した。

―― ファーストストライクを打ちにいくという考えに変わりはありませんか。

「ゲームの状況によってファーストストライクを待つことはあると思いますが、チーム方針としてファーストストライクを積極的に打ちにいくことは、まったく変えていません。実際、早いカウントから勝負したほうが、バットはよく振れていると思います」

 現時点で、結果にはなかなか結びついていないが、選手たちはこの考えを理解している。桑原将志に話を聞いてみた。桑原は4月9日の試合で1番打者として起用されると、ここまで打率.315と監督の期待に応えている。

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